この記事では、血圧・血中脂肪改善、リラックス効果、認知機能に効果のあるクルミを紹介します。
生産地
クルミは、中国、アメリカ、イラン、トルコ、メキシコなどで生産されており、中国だけで世界全体の約6割を生産しています。中国では2000年代以降爆発的にクルミの生産が増加しています。
品種
クルミはたくさんの種類がありますが、どのクルミも殻が固いのが特徴です。
私たちが普段食べているのはイングリッシュクルミ(ペルシャクルミ)と呼ばれる比較的殻の割りやすいクルミです。
日本でも主に山野の川沿いなど湿気の多いところにオニグルミという種類のクルミが自生しています。オニグルミは食用のほか硬い殻を活かして、スタッドレスタイヤにも用いられています。
クルミの健康効果
クルミを摂取することで主に以下の3つの効果が得られます。
- 血圧・血中脂肪改善
- リラックス効果
- 認知機能
血圧・血中脂肪改善
クルミに含まれるαリノレン酸は血流改善・動脈硬化の予防に効果的といわれています。
また、クルミはオメガ3脂肪酸を豊富に含んでおり、高血圧の予防や血中コレステロールを下げる効果が報告されています。
さらに、クルミに多く含まれるポリフェノールは、ワインを超える量と、カテキン、タンニンなど様々な種類のポリフェノールを含んでおり、悪玉コレステロールから心臓を守る作用などが期待できます。
リラックス効果
快眠のためにはメラトニンが分泌されることが大切なのですが、メラトニンの元はセロトニン、そしてセロトニンの元になるのが、クルミに多く含まれるトリプトファンなのです。
トリプトファンは体内で生成されないので食べ物から摂取する必要があります。
トリプトファンから生成されるセロトニンは幸せホルモンともいわれており、精神状態を安定させてくれるホルモンです。
セロトニンから作られるメロトニンは体内時計を調整してくれるホルモンといわれており、睡眠と覚醒の切り替えを上手に行う効果があり、自然な眠りを誘う効果があるとされています。
認知機能
クルミに豊富に含まれるオメガ3脂肪酸は血流を良好にする効果があることから、脳が記憶に必要な糖や酸素をしっかり運べるようになり、脳の働きを良くしてくれるといわれています。
アメリカの研究では、クルミを継続的に摂取することが記憶力、集中力や情報処理速度を含めた認知機能試験の成績を向上させる可能性があると報告されています。
また、別の研究では、アルツハイマー病の発症リスク抑制、発症・進行の遅延や予防に対して有益な効果をもたらす可能性も動物実験のもと示されています。
このような効果から、クルミはブレインフードと呼ばれることもあります。
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